ねざしマーケティング 地域に根付くマーケティングを。 OWN PROJECT ── 自社事業での実証事例
苔の栽培・販売で蓄積した一次情報を、個人向けの「西予苔園」と、造園業界向けの「苔庭ドクター」へ展開し、顧客ごとに課題と発信を分けて、BtoCとBtoBそれぞれの市場を開拓しました。
YouTube登録 1.4万人
栽培者の一次情報を発信し、ストアへの導線につなげた
2026年7月時点
運用1か月・14投稿
初回相談と案件受注が発生した
1万再生を超える投稿も複数生まれた
共通の原点
苔にふたつの需要があることは、事業を始めたときから分かっていました。当初は「苔屋さん」という立場で、ひとつのアカウントでテラリウムの話題も苔庭の話題も扱っていました。しかし、このふたつはユーザーの性質がまったく違います。
「どう楽しむ?」「枯らさず育てられる?」——購入前の不安を抱えている。この需要は全国に薄く広く存在する。
庭師や造園業者は、実は苔庭の育て方をよく知らないまま施工していることが多い。それでも仕事にしている手前、「苔のことはわかりません」とは言えない。
2026年、ユーザーの性質の違いに合わせて仮説をよりシャープに見立て直し、アカウントと戦い方を明確に分けた。
——この判断が転機になり、苔庭のマーケティングが一気に当たります。苔に興味を持っても、自分で育てられるか分からない。その不安に対し、「栽培している人」だからこそ出せる育て方や管理方法を先に発信しました。知識を渡すことで信頼を育て、ECや講座への導線を構築しています。
実行
苔の育て方だけでなく、栽培者ならではの作品づくりのノウハウをYouTubeで発信しました。信頼が育ったところに、BASEとShopify(Bioloark Japan)のオンラインストアへの導線を設計しています。

結果
YouTube登録 1.4万人
2026年7月時点
栽培者という唯一無二のポジションが信頼を醸成し、全国からの販売・講座申込みにつながる集客基盤になりました。
造園業界には、苔庭を施工しても定着しない、原因が分からないという課題があります。「苔庭を作ったんだけど、数年したらダメージが出る」——西予苔園に実際に寄せられていた相談も、その表れでした。
仮説
苔庭の失敗原因に特化すれば、フォロワー数に関係なく造園業界に刺さる。さらに、仕事をビジュアルで見せる造園業者が多いInstagramなら、必要な相手に届く。そう考え、リールに絞って検証しました。
実行
苔庭が定着しない原因と対処を、栽培者の知見から発信するリール動画に集中し、仮説をそのまま検証にかけました。相談から現地診断・施工支援へつながる導線を設計しています。Instagramで見る(@kokeniwa_doctor)→


結果
運用1か月・14投稿
1万再生を超える投稿が複数生まれた
フォロワーがまだ少ない運用初期の段階で、初回相談と案件受注が発生しました。


ふたつの戦い方
| BtoC西予苔園 | BtoB苔庭ドクター | |
|---|---|---|
| 顧客 | 苔やテラリウムに興味を持つ個人 | 造園会社・庭師・苔庭管理者 |
| 顧客課題 | 自分で育てられるか不安 | 苔庭が定着しない・原因が分からない |
| 提供価値 | 育て方・楽しみ方・商品 | 原因分析・改善方法・現地支援 |
| 主な媒体 | YouTube・EC・講座 | Instagram・問い合わせ・商談 |
| 成果地点 | 購入・講座参加・継続視聴 | 相談・現地診断・案件受注 |
| 時間軸 | 長期的な発信資産の構築 | 短期間の仮説検証と案件化 |
まとめ
個人のお客様には、苔を育てる楽しさを届ける。造園業界には、苔庭の失敗を防ぐ知識を届ける。同じ専門性を異なる顧客課題に合わせて編集することで、ふたつの市場を育てました。西予苔園と苔庭ドクターは今も、ねざしマーケティングが自ら検証を続ける実験場です。