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ChatGPTとClaudeの使い分け——Claude Fable 5とChatGPT 5.6 Solに同じ監査を任せた比較検証から解説します

ChatGPTとClaudeの使い分けを、実務の比較検証から解説します。最新モデルのClaude Fable 5とChatGPT 5.6 Solに同一条件でSEO・AIO監査を依頼した結果、AI同士の相互評価、1つのGitリポジトリで2つのAIを併用する運用環境まで紹介します。

公開日: 最終更新:

三沢裕樹

読了目安 約7分 AI活用

クリーム色のホールで、左右の高い窓から差し込む2筋の金色の光が、中央の作業台に置かれた小さな建物の模型をともに照らし、人物がその前に立っている
目次
  1. 01 検証のきっかけ——メインはClaude、補助にChatGPTという体制でした
  2. 02 検証結果——ChatGPT 5.6 Solのほうが検知が細かく、多かったです
  3. 03 AI同士のクロスレビュー——Claude自身が相手のプランを高く評価しました
  4. 04 使い分けの結論——設計はChatGPT、実装はClaudeという分業です
  5. 05 運用環境——1つのGitリポジトリで、2つのAIと複数端末を同期させています
  6. 06 まとめ——1つを選ぶより、組み合わせて検証させると仕事の質が上がります
  7. 07 よくあるご質問

「ChatGPTとClaude、結局どちらを使えばいいですか」——AI導入のご相談で、いちばんよくいただく質問です。私の結論は「どちらが優秀かで選ばず、得意分野で使い分ける」です。ねざしマーケティングでは、この2つのAIを毎日併用しています。このコラムでは、最新モデルのClaude Fable 5とChatGPT 5.6 Solに、まったく同じ仕事を同一条件で任せた比較検証の結果と、そこから固まった使い分けと運用方法を、実例そのままで解説します。

検証のきっかけ——メインはClaude、補助にChatGPTという体制でした

私の仕事のメインエンジンは、ここずっとAnthropicのClaude(現行モデルはFable 5)です。サイト制作も、分析も、文章も、だいたいClaudeに任せてきました。OpenAIのChatGPTはどちらかというと補助的な立ち位置で、セカンドオピニオン役として使ってきました。

そこにChatGPT 5.6が出ました。5.6にはいくつかモデルがあって、今回試したのは「Sol」というモデルです。せっかくなので、いつもの雑談的なテストではなく、実務をそのままぶつけることにしました。依頼した課題は「運営中の公式サイトについて、SEOとAIOの監査をして、最適化プランを作ってください」です。題材にしたのは、自社で運営する西予苔園(愛媛県西予市)の公式サイトです。

AIOというのは、AI検索への最適化のことです。いまはお客様も求職者も、Googleだけでなく、ChatGPTやGoogleのAIに直接「おすすめは?」と聞く時代になりました。その回答に自社サイトが引用されるための対策を指します。詳しくはAIO(AI検索最適化)のコラムで解説しています。

条件は完全に同じです。後述しますが、私はClaudeとChatGPTを同一のプロジェクトファイルで動かしているため、2つのAIが見ている情報は変わりません。同じサイトを、同じデータで、同じ指示文で監査させました。違うのは頭脳だけという状態です。

検証結果——ChatGPT 5.6 Solのほうが検知が細かく、多かったです

出てきた最適化プランを並べて比較すると、検知の細かさと数では、Solが上でした。Solが拾ってきた指摘には、例えばこういうものがあります。

  • 昔のWordPress時代の構造化データの残骸が3ページに124件残っていて、検索ガイドライン上のリスクになっていた
  • お問い合わせの「送信完了ページ」やテストページが、検索エンジンに載ってしまう状態だった
  • 公式サイトと通販ショップとで、栽培方針の説明が食い違っていた
  • 地図サービスに移転前の旧住所が残っていて、ローカル検索の評価を弱めていた
  • AIクローラーごとの許可・拒否設定(robots.txt)の中身まで確認されていた
  • スマホ表示の文字サイズが実測されていて、最小11pxの箇所まで特定されていた

正直、「そこまで見るか」という細かさでした。

Claude Fable 5のプランも、方向性は間違っていません。技術SEOの基本、コンテンツ設計、AI対策の考え方といった大枠はきちんと押さえていました。ただ、こうした「現場の隅」を拾う検知の数で、はっきり差がつきました。

AI同士のクロスレビュー——Claude自身が相手のプランを高く評価しました

面白かったのはここからです。Solが作ったプランを、そのままClaude(Fable 5)に読み込ませて検討させてみました。

そしたら「この項目は自分では検知できていなかった」と、Claudeが認めました。そのうえで、Solのプランのほうを高く評価するという回答を返してきました。

Claudeのチャット画面。ChatGPT製レポートを数値まで裏取りしたうえで「ChatGPT製レポートの方が調査の網羅性・正確性で上回っており、数値の裏取りもすべて一致しました」と結論している
実際のやり取り。Claude自身が数値を裏取りしたうえで、ChatGPT製レポートの方が上回っていると認めた画面です。

ライバル社のAIの仕事を、ごまかしも悔しがりもせずに淡々と認めたことになります。変な話ですが、ここが一番感心したポイントかもしれません。相手の仕事を正確に評価できるなら、2つを組み合わせて使えるからです。

使い分けの結論——設計はChatGPT、実装はClaudeという分業です

どちらが優秀かという結論を言いたいわけではありません。得意分野がそれぞれ違うというのが、使ってみての実感です。いまの私の使い分けを整理すると、次のようになります。

場面任せているAI理由
ゼロから設計する複雑なプランニング ChatGPT(5.6 Sol) 検知と網羅の細かさに強みがあるため
プランを受けた実装・反映・文章作成 Claude(Fable 5) 手を動かす作業を確実に完遂する力に強みがあるため
成果物のチェック 両方(相互評価) 視点の違う2つに検証させると精度が上がるため

もうひとつおすすめしたいのが、表の3行目に挙げた相互評価です。同じ課題を両方に投げて、SolのプランをClaudeに評価させてみる。逆に、Claudeが作ったプランをSolに評価させてみる。1つのAIの回答を鵜呑みにするより、視点の違う2つにチェックさせたほうが、明らかに仕事の質が上がります。人間の組織と同じですね。

AIを「どれか1つ選ぶもの」と考えると、モデルが更新されるたびに乗り換えを迷うことになります。共通の作業場を作って併用し、互いに検証させる形にしておく。今のところ、これが一番安定したやり方だと感じています。

運用環境——1つのGitリポジトリで、2つのAIと複数端末を同期させています

補足として、2つのAIを同居させている普段の運用環境も紹介しておきます。

私は、Gitリポジトリ(プロジェクトファイルの置き場)を1つだけ用意して、ClaudeとChatGPTの両方をその同じ場所で動かしています。Claudeが作業して保存すれば、ChatGPTがその内容を把握できますし、逆も同じです。お互いの仕事が常に見える状態になっています。

さらに、私はWindowsとMacの2台を使っているので、両方のパソコンにこの同じ環境を組んでいます。Macで作業して保存すれば、Windows側は取得するだけで全部揃います。端末を超えて、OSを超えて、AIエージェントも超えて、大元のリポジトリ1つで一元管理できるわけです。「あっちのパソコンで作業したファイルがない」というストレスが、この構成だとほぼ消えます。リモートセッションを使えばiPhoneからも両方の作業状況を確認できるので、外出先でも流れが途切れません。

そして、プランを作って終わり、ではありません。私はClaudeもChatGPTも、ホームページのサーバーにコマンドで直接接続できるようにしてあります。プランが固まったら「この最適化プランを全部実施して、反映して」と言うだけで、AIがサーバー上で作業を進めて、反映まで終わらせてくれます。自分の手で1個ずつ直していく作業は、もうなくなりました。

今回の監査で挙がった作業量でいえば、以前なら全部自分の頭で考えて、手動で1個ずつ反映して、おそらく3日から1週間はかかっていたはずです。それが、いまは30分ほどで反映まで終わりました。しかも品質は高いままです。めちゃくちゃすごい時代になったなと、AIの恩恵を一番実感しているのが実はこの部分です。ホームページをAIで管理する仕組みは愛媛のホームページ制作のコラムでも解説しています。

まとめ——1つを選ぶより、組み合わせて検証させると仕事の質が上がります

ChatGPTとClaudeの使い分けについて、今回の検証からの結論を整理します。ゼロからの設計はChatGPT、実装と文章はClaude、成果物のチェックは両方の相互評価。そして、共通の作業場(Gitリポジトリ)を1つ用意しておけば、AIも端末も横断して仕事がつながります。どちらか1つを選ぼうと悩むより、2つに同じ仕事をさせて見比べるほうが、自社との相性が早く見えてきます。

ねざしマーケティングのSEO・SNS支援やAI導入支援は、まずこうやって自社サイトを実験台にして、効いたものだけをお客様の支援に使っています。自社の業務にAIをどう組み込むか迷っている方は、AI導入・業務効率化の支援ページをご覧のうえ、無料相談をお使いください。

余談ですが、このコラムの下書きはClaude(Fable 5)に書かせました。自分の検知漏れが題材の記事だと分かったうえで、嫌な顔ひとつせずに書き上げてきました。

#AI活用#ChatGPT#Claude#AIO#SEO

よくあるご質問

ChatGPTとClaude、1つだけ選ぶならどちらがいいですか?

どの作業が多いかで変わります。今回の検証では、ゼロから設計する網羅的なプランニングはChatGPT、プランを受けて手を動かす実装や文章作成はClaudeに強みがありました。ただし、得意分野はモデルの更新で入れ替わります。まずは両方を自社の実際の業務で試してから決めることをおすすめします。迷う場合は、業務内容を伺ったうえで無料相談でご提案します。

プログラミングの知識がなくても、この記事のような環境はつくれますか?

Gitリポジトリの構築やサーバー接続の設定には、専門的な知識が必要です。ただ、一度つくってしまえば、日々の操作は「AIに日本語で指示を出すだけ」になります。ねざしマーケティングのAI導入・業務効率化支援では、こうした環境構築の代行から、社内で使いこなすための伴走まで対応しています。

AIに作業を任せて、間違った内容がそのまま公開される心配はありませんか?

その心配はあります。だからこそ、この記事で紹介した相互評価のように、1つのAIの成果物を別のAIにチェックさせる工程と、最後に人が確認して承認する工程を挟む運用にしています。任せる範囲と、人が確認するポイントをあらかじめ決めておくことが、AIを安全に使う鍵になります。

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