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「ホームページ、最後にいつ更新したか覚えていない」——中小企業の方から、こうした声をよく聞きます。作ったときは気合を入れて作ったのに、気づけば営業時間もお知らせも数年前のまま。悪気があって放置しているわけではなく、むしろ多くの方が「そろそろ直さないと」と思い続けています。それでも直らないのには理由があります。このコラムでは、更新が止まる構造と、私たちが自社のサイトをAIで実際に更新しているやり方まで解説します。
「そろそろ直さないと」が、実行に変わらない理由
更新が止まっている会社に理由を伺うと、やる気の問題ではないことがほとんどです。共通しているのは、更新までの手順そのものが重いという点でした。営業時間を1行直したいだけなのに、制作会社に連絡し、内容を伝え、見積もりや作業日程の調整を待つ、という手順が挟まります。1行の修正のために、この手順を踏む気になれず、後回しにしているうちに数か月、数年が経ってしまいます。
もうひとつ多いのが、誰が担当かが決まっていないケースです。ホームページを作ったときの窓口はいたけれど、その人が異動や退職をしてしまい、次に誰が触るのかが曖昧なまま止まっている、という状態です。小規模な会社では、ホームページ担当を専任で置いている例は少なく、本業のかたわらで片手間に見ている方がほとんどです。担当が曖昧なまま時間が経つと、誰も自分ごととして更新に手をつけなくなります。
情報が古いことは、見た人にどう伝わるか
更新が止まっていること自体は、社内では大きな問題に見えないかもしれません。しかし、外から見た人にとっては別です。SNSやGoogleマップで興味を持って訪れたお客様が、営業時間や料金の古いホームページを見ると、「この会社、今も営業しているのだろうか」という不安を感じます。この不安は、せっかく興味を持ってもらえた場面での信頼を静かに削っていきます。見られているのに問い合わせにつながらない原因のひとつが更新の停滞であることは、ホームページで集客できないときの記事でも整理しています。
最近ではもうひとつ、対話型のAIに自社が「おすすめ」として挙がるかどうか、という観点も出てきています。情報が古いまま更新されていないページは、AIにとっても「今の状態を正しく表している情報」として扱いにくくなります。この整備の考え方はAIO(AI検索最適化)のコラムで整理しています。
私たちが自社のサイトをAIで更新している、実際のやり方
ここからは、ねざしマーケティングが、自社のホームページとコラムをどう回しているかを、一次情報として紹介します。私たちも人数が多い会社ではないため、更新にかけられる時間は限られています。それでも情報を止めずに出し続けられているのは、更新の作業そのものをAIに前段階まで任せているからです。
やり方は難しいものではありません。まず「何を伝えたいか」を、普段の言葉でAIに伝えます。たとえばコラムであれば、狙いたい話題と、実際にあった一次情報(自社の運用データや、その日の出来事)を渡します。すると、AIが文章の下書きを作ります。ここで終わりにはせず、必ず人が事実確認をして、数字や固有名詞にまちがいがないかを直してから公開します。
つまり、私たちがAIに任せているのは白紙から文章を組み立てる最初の重さを引き受けてもらう部分で、何を公開してよいかを決める部分は人に残しています。この線引きがあるからこそ、AIに任せることへの不安なく、更新を止めずに続けられています。
実際の流れは、たとえばこうなります。「9月15日と16日を臨時休業にしたいので、お知らせを出したい」と普段の言葉で伝えると、見出しと本文の下書きが返ってきます。日付と曜日が合っているか、休業の理由を書いてよいかを人が確認し、問題なければそのまま公開します。かかるのは数分で、制作会社への連絡も見積もりの待ち時間もありません。この「数分で終わる」という体験が一度できると、後回しにする理由そのものがなくなります。
もう一歩進めると、公開作業そのものもAIに任せられます
ここまでは「文章の下書きをAIに作らせて、人が公開する」という形でした。実は、公開の操作そのものまでAIに任せることもできます。
やり方としては、サーバーやサイトの管理情報を、AIが安全に扱える形で渡しておきます。すると、こちらは指示を出すだけになります。「この内容でお知らせを追加して」と伝えれば、AIがサイトのファイルを直して、公開まで進めてくれます。管理画面を開いて、貼り付けて、保存して、という操作が丸ごと不要になります。
ここまで連携できると、コラム1本を出すまでの流れがこうなります。
AIがコラムを書きます——テーマと手元の一次情報を渡して、下書きを作らせます
人が内容を確認します——事実に間違いがないか、公開してよい内容かをここで判断します
AIに公開まで頼みます——「この内容でホームページを更新して」と伝えるだけです
人が最後に目視で確認します——公開されたページを実際に開いて、崩れや誤りがないかを見ます
人がやるのは、確認する2箇所だけになります。書く作業も、公開の操作も、間はAIが引き受けます。私たちのコラムも、この形で回しています。
ただし、管理情報の渡し方には注意が必要です。パスワードや鍵をチャット欄にそのまま貼るのは避けてください。安全に扱う形にしておかないと、更新が楽になる代わりに、別のリスクを抱えることになります。ここは自己流で組むより、詳しい人に相談して整えたほうが確実です。
AIに任せてよい更新と、人が決めるべき更新
自分たちのホームページにこの仕組みを取り入れたいと考える方も増えていますが、なんでもAIに任せてよいわけではありません。私たちは実際の運用の中で、次のように線を引いています。
AIに前段階を任せてよいもの——お知らせ・営業時間・料金・写真の差し替えなど、日々変わる情報の文章づくりです。普段の言葉で伝えるだけで、掲載しやすい形に整えてくれます
必ず人が確認するもの——公開する前の最終チェックです。AIが整えた文章に事実誤認がないか、数字や固有名詞が正しいかを見てから公開します
人が判断して決めるもの——ページの構成やデザインの変更、新しい機能の追加など、サイトの土台に関わる部分です。ここをAIまかせの操作画面から動かせるようにしてしまうと、誤操作でサイト全体を崩す心配が出てきます
この線引きがあることで、「AIに任せると危ない」という不安と、「毎回制作会社に頼むのが面倒」という不便の、両方を避けられます。日々の情報は自分たちの手で、土台となる構造は専門知識のある側が守るという役割分担です。
更新を止めない体制は、規模に関係なく作れます
体制づくりというと大がかりに聞こえますが、私たちが実践している範囲では、特別な組織は必要ありません。むしろ、次の3点だけを決めておけば、ひとりの会社でも十分に回ります。
更新する情報の範囲を先に決める——お知らせと写真だけでもよいので、「ここは自分たちで直す」と決めておくと迷いません
最初から毎日を目指さない——月1回でも構いません。止まっていた状態から、動いている状態に変わることのほうが大きな違いです
公開前に確認する一手間を惜しまない——AIが作った文章をそのまま出すのではなく、最後に人が目を通す工程だけは残します
もうひとつ、見落とされがちなのが、更新できる人を1人に固定しないことです。担当者が休んだ日や辞めたあとに止まるのは、手順が属人化しているからです。普段の言葉で伝えれば動く仕組みにしておけば、専門知識のない人にも引き継げます。手順書を分厚くするより、手順そのものを薄くするほうが、結果として長く続きます。
事業者の方とお話ししていても、「更新できる状態」に変えること自体が、いちばんハードルの高い最初の一歩です。そこさえ越えれば、あとは小さな更新を積み重ねるだけになります。
まとめ——更新が止まる理由は、仕組みで解決できます
中小企業のホームページが更新されない理由は、やる気の欠如ではなく、更新までの手順が重いことと、担当があいまいなことにあります。私たちが自社で実践しているのは、AIに文章づくりの最初の重さを任せ、公開の判断だけは人が行うという役割分担です。
止まる理由——依頼から公開までの手順が重く、担当も曖昧になりやすいことが原因です
AIに任せる範囲——お知らせや写真など、日々の情報の文章づくりまでを任せます
人が担当する範囲——公開前の確認と、ページ構成やデザインなど土台に関わる判断は人が行います
今のホームページを、自分たちの手で更新できる状態に変えたい方は、ホームページ制作で仕組みごとご相談いただけます。ホームページ以外の業務でもAIを使いこなしたい場合は、AI導入・業務効率化支援もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
制作会社との契約があるので、自分たちで触ってはいけないと思っていました。
契約内容によりますが、「お知らせや営業時間の文章を自分たちで更新したい」と伝えれば、応じてくれる制作会社がほとんどです。土台となる構造やデザインは制作会社、日々の情報は自社、という分担を先に話し合ってください。更新のたびに費用と待ち時間が発生する契約のままだと、どれだけ意欲があっても止まります。交渉が難しい場合は、自社で更新できる形へ作り直す選択肢も含めて検討してください。
AIに文章を任せると、間違ったことを書かれそうで怖いです。
その警戒は正しいので、公開前に人が必ず目を通す工程を残してください。私たちも同じ運用です。AIに任せているのは白紙から書き始める重さの部分で、数字・固有名詞・営業時間のような事実の確認は人がやります。この一手間を省かない限り、間違ったまま公開される事故はほぼ起きません。逆に、確認を省いて自動で公開する仕組みは、小さな会社ほど避けたほうが安全です。
どのくらいの頻度で更新すれば十分ですか。
止まっていた状態から月1回動くようになるだけで、見た人の印象はかなり変わります。毎週や毎日を最初から目指すと続きません。目安として、お知らせは月1回、営業時間や料金は変わったその日、というように情報の種類ごとに決めておくと迷いません。大切なのは頻度より、トップページを見たときに「最近も動いている」と分かることです。
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