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「プロフィールは屋号と住所だけ書いておけばいい」——SNSのご相談を受けていると、こうした声をよく聞きます。実際にお店のInstagramアカウントを拝見すると、投稿は毎日のように続いているのに、プロフィール欄だけはアカウントを作った日のまま止まっていることが少なくありません。プロフィールは一度書いたら終わりの欄ではなく、検索されたときの入口であり、来店や予約につながる小さなホームページです。このコラムでは、名前欄・bio・ハイライトという3つの場所を、それぞれ何のために、何を書くのかという順番で整理します。
名前欄(表示名)は、検索されたときの手がかりになります
Instagramのプロフィールには、変更のできない「ユーザーネーム(@から始まる部分)」と、自由に書き換えられる「名前欄(表示名)」の2つがあります。検索で手がかりになるのは主に名前欄のほうで、屋号だけでなく、業種やエリアなど検索されそうな言葉を添えられる欄です。
屋号だけを置いているアカウントは、すでにその店名を知っている人には届きます。しかし、まだ店名を知らない「業種名やエリア名で探している人」には見つけてもらいにくくなります。屋号に加えて、何を扱う店なのか、どの地域で営業しているのかを一言添えるだけで、検索に強くなります。欄の文字数には限りがあるため、盛り込みすぎず、いちばん検索されそうな言葉を優先して選びます。
たとえば、屋号だけの「〇〇珈琲」を「〇〇珈琲|△△市の自家焙煎コーヒー」に変えると、店名を知らない人が「△△ 自家焙煎」で探したときに引っかかる可能性が出てきます。美容室なら「〇〇|△△市の縮毛矯正専門」、工務店なら「〇〇工務店|△△市の注文住宅・リフォーム」といった形です。
書き換えるときの順番は、次の3つで考えると迷いません。
屋号を先頭に置きます——店名で検索した人が確実にたどり着けるようにします。ここを削ると、既存のお客様が見つけられなくなります
地名を1つだけ入れます——市町村名が基本です。県名まで広げると競合が増え、町名まで絞ると検索する人がいなくなります
業種は、お客様が使う言葉で書きます——「トータルビューティーサロン」より「美容室」、「空間デザイン」より「リフォーム」のように、専門用語ではなく検索されている言葉を選びます
名前欄と発信テーマをそろえる考え方は、発見欄に載るためのジャンル認知のコラムでも整理しています。名前欄はそのなかでも、検索という入口に直結する部分です。
bioの4行に、何を書くか決めます
名前欄の下に続くbio(自己紹介文)は、行数に限りがあるからこそ、何を書くかを決めておく必要があります。私たちが整理をお手伝いするときは、次の4行を目安にしています。
1行目・何のお店か——業種や扱う商品を、初めて見た人にも分かる言葉で書きます
2行目・場所と対応範囲——実店舗があるなら地名を、出張や配送があるなら対応エリアを書きます
3行目・選ばれる理由——他の店と何が違うのかを、一文で言い切ります
4行目・次にしてほしい行動——予約する、DMする、リンクを見るなど、行動を一つだけ指定します
ここで避けたいのは、「素敵な空間でお待ちしております」のような、どのお店にも当てはまる言葉だけで埋めてしまうことです。誰に・何を・どこで届けるかという設計はSNS集客を始めるときに決めることのコラムで扱っていますが、bioはその設計を、初めて訪れた人に4行で要約して伝える場所だと考えると書きやすくなります。
プロフィールへのアクセスは、思っている以上に発生しています
プロフィールをきちんと整える意味は、実際のデータからも見えます。私たちが造園業者向けに運用しているInstagramアカウント「ズバッと解決!苔庭ドクター」(@kokeniwa_doctor)では、60日間のインサイトでプロフィールへのアクセスが3,998回発生し、そのうち自己紹介リンクのタップが79回、ビジネスの住所のタップが73回ありました。
なお、こうした数字を自分のアカウントで確認するには、プロアカウント(ビジネスアカウント)に切り替えておく必要があります。個人アカウントのままだと、プロフィールが何回開かれたかも、リンクが何回押されたかも分かりません。切り替えは設定から数分で終わり、費用もかかりません。お店として使っているなら、最初にここを済ませておいてください。数字が見えないままだと、直した効果があったのかどうかも判断できません。
投稿を見ただけで終わらず、プロフィールまで開いてくれる人が一定数いて、そこからさらにリンクや住所をタップしてくれる人もいる、ということです。裏を返せば、プロフィールに書いてある情報が古かったり、リンクが切れていたりすると、この動きがすべて無駄になります。投稿を伸ばす工夫と同じくらい、プロフィールを開いた人が迷わない状態を保つことにも意味があります。
ハイライトは「お店のミニホームページ」として設計します
ストーリーズは24時間で消えますが、ハイライトとしてまとめておけば、プロフィールに訪れた人がいつでも見られる状態になります。フィードを何十件もさかのぼらなくても、知りたい情報にすぐたどり着けるようにする場所だと考えると、設計しやすくなります。
お店の場合、次のようなカテゴリで分けておくと、初めて訪れた人が知りたいことに答えやすくなります。
メニュー・商品——取り扱っている内容を、写真つきで一覧できるようにします
お客様の声——実際の感想やビフォーアフターをまとめておきます
アクセス・営業時間——場所、駐車場の有無、定休日など、来店前に知りたい情報をまとめます
よくある質問——予約方法や支払い方法など、DMで毎回聞かれる内容を先に答えておきます
カバー画像は凝ったデザインより、色や書体をアカウント全体でそろえることを優先します。バラバラなカバーが並んでいると、それだけで見た目が整っていない印象を与えてしまいます。
リンクは1つに絞るか、リンク集を使うかを決めます
bioに置けるリンクは基本的に1つです。予約ページ、ホームページ、LINE公式アカウントなど、届けたい先が複数ある場合は、いちばん行動につながりやすい1つに絞るか、複数のリンクをまとめられるリンク集サービスを使うかを選びます。
ここで迷ったときは、bioのリンクは「今いちばん行動してほしい1つ」に絞り、それ以外の情報はハイライトで補うという役割分担がおすすめです。リンク先を増やすほど選択肢が増え、結局どれも押されないということが起こりやすいためです。
まとめ——プロフィールは、投稿と同じくらい手をかける場所です
Instagramのプロフィールは、一度書いて終わりにするのではなく、投稿と同じように見直していく場所だと考えると、次に何をすればいいかが見えてきます。
名前欄——屋号だけでなく、業種やエリアなど検索されそうな言葉を添えます
bio——何のお店か・場所と対応範囲・選ばれる理由・次の行動の4行で構成します
ハイライト——メニュー・お客様の声・アクセス・よくある質問など、聞かれやすい情報を先にまとめます
リンク——1つに絞るか、複数の行き先はハイライトと役割分担します
自分のお店のプロフィールがどう見えているか一緒に確認したい場合は、SNS運用・伴走支援もご覧ください。
よくあるご質問
名前欄に業種やエリアを詰め込むと、不自然に見えませんか。
詰め込むと不自然になります。目安は、屋号のほかに要素を1つか2つまでです。「屋号|業種|地名」の3点で収まるなら十分で、それ以上は読みにくくなるうえ、途中で切れて表示されることもあります。優先順位に迷ったときは、お客様が実際に検索しそうな言葉を口に出してみてください。業種名で探される店なら業種を、地域で選ばれる店なら地名を先に入れます。
bioは何文字くらいで、絵文字は使っていいですか。
150文字の上限があるので、4行に収める前提で書くと過不足がありません。絵文字は行頭の目印として使うぶんには読みやすくなります。ただし文中に散らすと、意味を追う邪魔になります。1行につき1つまでにして、装飾ではなく箇条書きの記号として使う、と決めておくと崩れません。改行を入れられない環境で編集すると1行につながってしまうので、スマホのアプリから編集するのが確実です。
ハイライトは何個くらい作ればいいですか。
初めて訪れた人が一度に見渡せる範囲、つまり4〜6個が扱いやすい数です。作りすぎると横にスクロールしないと見えなくなり、後ろに置いたものはほとんど開かれません。まずはメニュー・アクセス・お客様の声の3つから始めて、DMで繰り返し聞かれることが出てきたら「よくある質問」を足す、という順番で増やすのが無理のない進め方です。中身が古くなったハイライトは、増やすより先に更新してください。
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