COLUMN

愛媛の花屋の集客は、記念日需要をInstagramで先取りする発信から始まります

愛媛の花屋向けに、母の日やバレンタインなど記念日需要をInstagramで先取りする集客の考え方を整理します。記念日需要の性質、カウントダウン投稿の始めどき、年間の記念日を一枚の表にしておく方法、本番直後に来年の素材を残す習慣まで解説します。

公開日:

三沢裕樹

読了目安 約6分 SNS集客

クリーム色の作業台で、花束を組みながら傍らに浮かぶ光る暦の四角い印を見つめる花屋の女性
目次
  1. 01 花屋の売上を左右する「記念日需要」の性質を整理します
  2. 02 Instagramで記念日需要を先取りする打ち手
  3. 03 実例に学ぶ——業種は違っても応用できる考え方
  4. 04 年間の記念日を、先に一枚の表にしておきます
  5. 05 記念日が終わったあとに、次の準備が始まります
  6. 06 まとめ——記念日需要は「当日」ではなく「前もって」届けます
  7. 07 よくあるご質問

「母の日やバレンタインの前は忙しいのに、それ以外の時期は閑散期になってしまう」——愛媛で花屋を営む方から、こうした声をよく聞きます。記念日の前だけ注文が集中し、当日を過ぎるとぱたりと問い合わせが止まる。この波を小さくする方法のひとつが、記念日需要をInstagramで前もって思い出してもらう発信です。このコラムでは、愛媛の花屋が記念日需要を先取りする発信の考え方を整理します。

花屋の売上を左右する「記念日需要」の性質を整理します

花屋の需要には、大きく分けて二種類あります。ひとつは、仏花や普段づかいの花のように、決まった周期で必要になる日常需要です。もうひとつは、母の日、バレンタインデー、卒業式・入学式、敬老の日、クリスマス、誕生日、結婚記念日といった、特定の日に向けて集中する記念日需要です。

記念日需要には、ひとつ大きな特徴があります。それは、当日になってから思い出す人が一定数いる一方で、贈る相手のことを考えて事前に準備したい人も多いということです。当日の検索やふらっとした来店だけを待っていると、事前に決めたい層の予約を取りこぼしやすくなります。愛媛のように商圏が限られた地域では、近隣に競合となる花屋やネット注文の選択肢もあるため、思い出してもらうタイミングを早めに作ることが集客の差になります。

Instagramで記念日需要を先取りする打ち手

記念日需要を先取りするといっても、特別な仕掛けが必要なわけではありません。ねざしマーケティングでは、次のような投稿設計から始めることをおすすめしています。

  • ハイライトに「記念日カレンダー」を常設します——母の日、敬老の日、クリスマスなど年間の主要な記念日と、予約の目安時期をまとめたハイライトを作り、いつ見ても年間の流れが分かる状態にします

  • 本番の2〜3週間前からカウントダウン投稿を始めます——当日いきなり告知するのではなく、少し前から「そろそろ準備の時期です」と伝えることで、事前に決めたい層に届きます

  • ブーケやラッピングのバリエーションをリールで見せます——同じ記念日でも予算や相手によって選び方が変わるため、選択肢が分かる見せ方が予約の後押しになります

  • 受け取り方法や予約手段を投稿内に明記します——「いつまでに」「どうやって」予約すればよいかが分からないと、興味があっても行動に移りにくくなります

あわせて、記念日以外の時期も仏花や普段づかいの花の発信を続けることが大切です。記念日の投稿ばかりだと、フォロワーは「特別な日だけの花屋」という印象を持ちやすくなります。日常の発信を挟むことで、記念日が来たときに真っ先に思い出してもらえる関係を作れます。SNS集客の始め方のコラムで触れたとおり、投稿を増やす前に「誰に・何を」届けるかを決めておくと、記念日と日常の発信のバランスも整理しやすくなります。

実例に学ぶ——業種は違っても応用できる考え方

愛媛の花屋の自社実例はまだありませんが、ねざしマーケティングが支援した事例には、記念日需要の先取り発信にそのまま応用できる考え方があります。

麺や一心(愛媛県西予市野村町のラーメン店)の10周年企画では、当日を告知するだけでなく、限定の一杯ができるまでの試作の過程を、10周年当日へ向けてカウントダウン形式で発信しました。業種はラーメン店で花屋とは異なりますが、「特定の日に向けて、少しずつ期待を育てる」という発信の設計は、記念日需要の先取りとまったく同じ構造です。この企画では、10周年当日に開店時点で100組以上が順番を待ち、約1か月でフォロワーが約500人増えています。詳しくは麺や一心の実績ページで紹介しています。

もうひとつ参考になるのが、西予苔園・苔庭ドクターの事例です。個人向けの西予苔園では、苔を「枯らさず育てられるか」という購入前の不安に対し、栽培者ならではの育て方の知識を先に発信することで信頼を育て、販売や講座への導線を作りました。花を贈るときにも、「この花で喜んでもらえるか」「日持ちはするか」といった不安は必ずあります。記念日の告知だけでなく、選び方や手入れのちょっとした知識をあわせて発信することで、同じように不安を解消し、予約につなげやすくなります。

年間の記念日を、先に一枚の表にしておきます

先取りの発信でいちばん効くのは、年間の記念日を先に洗い出しておくことです。その都度考えていると、気づいたときには本番の直前になっています。

花屋にとって外せないのは、母の日、父の日、敬老の日、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、卒業・入学、お盆やお彼岸のあたりです。地域の行事や、地元の学校の卒業式の時期も入れておくと、愛媛の商圏に合った暦になります。

この一覧に「本番日」「発信を始める日」「予約の締切」の3列を足すと、そのまま発信の予定表になります。作るのは一度きりで、翌年からは日付を差し替えるだけです。手を動かす負担は初年度に集中し、二年目以降はぐっと軽くなります。

記念日が終わったあとに、次の準備が始まります

もうひとつ、意外と見落とされやすいのが記念日の直後です。母の日が終わった翌日、多くの花屋は疲れ切っていて発信どころではありません。ただ、この時期こそ次につながる材料が手元にあります。

当日に作った花束の写真、お客様からいただいた言葉、忙しかった店内の様子。これらは来年の同じ時期に「去年はこんな一日でした」と出せる素材になります。その場で投稿しなくても構いません。撮っておいて、フォルダに日付ごとに残しておくだけで十分です。

一年分をこうして貯めておくと、翌年の発信は「ゼロから考える」ではなく「去年の素材を組み直す」作業に変わります。記念日発信がつらくなるのは、毎年ゼロから始めているからです。

まとめ——記念日需要は「当日」ではなく「前もって」届けます

愛媛で花屋の集客を考えるなら、記念日の当日を待つのではなく、少し前から思い出してもらう発信を積み重ねることが分かれ目になります。

  • 繁閑差が大きい場合——ハイライトに記念日カレンダーを常設し、年間の流れが分かる状態にします

  • 予約を取りこぼしたくない場合——本番の2〜3週間前からカウントダウン投稿を始め、事前に決めたい層に届けます

  • 特別な日だけの印象になっている場合——仏花や普段づかいの花の発信もあわせて続け、記念日以外でも思い出される関係を作ります

  • 来年をラクにしたい場合——本番当日の写真とお客様の言葉を、その場で投稿しなくても残しておきます

近隣で花屋を探している人に届ける導線としては、Googleマップ対策(MEO)もあわせて整えておくと取りこぼしが減ります。発信の設計から一緒に考えたい場合は、SNS集客支援でもご相談いただけます。

#愛媛#Instagram#集客#はじめ方

よくあるご質問

記念日の告知は、当日の何日前から始めればいいですか?

目安として2〜3週間前からのカウントダウン投稿をおすすめしています。事前に贈る相手を考えて準備したい人にとって、直前の告知では選ぶ時間が足りず、予約に至らないことがあるためです。ただし、記念日によって準備にかける時間の感覚は異なるため、母の日のように贈る相手が明確な記念日はやや早めに、誕生日のように個人差が大きい記念日は投稿の頻度で調整するなど、記念日ごとに始める時期を変えることも有効です。

記念日以外の時期は何を発信すればいいですか?

仏花や普段づかいの花、季節の花の入荷情報など、日常の需要に関する発信を続けることをおすすめします。記念日の投稿だけを繰り返すと、フォロワーから「特別な日だけの花屋」という印象を持たれやすくなり、記念日以外の来店にはつながりにくくなります。日常の発信をあわせて続けることで、記念日が近づいたときに真っ先に思い出してもらえる関係を作れます。

一人で花屋を営んでいて、投稿を作る時間が取れません。どうすればいいですか?

まずは記念日カレンダーをハイライトに常設するなど、一度作れば繰り返し使える仕組みから始めると負担が小さくなります。それでも時間が取れない場合は、繁忙期前の落ち着いた時期に素材だけまとめて撮っておく方法があります。本番直前は撮影どころではなくなるため、花が揃っている日に何枚か撮りためておくと、当日は投稿するだけで済みます。

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