目次
「内装とメニューが決まってから、SNSは開店に合わせて始めればいい」——愛媛でカフェの開業準備をしている方から、こうした声をよく聞きます。実は、SNSを開店日から始めるのでは、多くの場合1歩遅れます。フォロワーゼロの状態で開店を告知しても、その日に来店する人はほとんどいないからです。このコラムでは、オープン前からSNSを育てるという考え方を、逆算した投稿の組み立て方、参考になる実例、体制と費用への接続まで整理します。
「開店してから宣伝すればいい」で、オープン日が静かになる理由
カフェの開業準備は、物件契約、内装工事、メニュー開発、保健所への届出など、やることが多く、SNSは後回しになりがちです。実際、開店日に合わせてアカウントを開設し、初投稿で「本日オープンしました」と告知するケースは珍しくありません。
ただ、この順番には弱点があります。フォロワーが0人のアカウントが投稿しても、その投稿を見る人はほとんどいません。SNS集客の始め方のコラムで触れたとおり、SNSは「誰に・何を・どこで」届けるかを設計してから初めて機能します。開店日当日に見てくれる人がいる状態は、開店前から少しずつ「気になっている人」を増やしておいて、初めて成立します。
開業日から逆算して、SNSの発信を組み立てます
オープン前からのSNS育成は、開業日をゴールに置き、そこから逆算して発信の内容を決めていく考え方です。順番に完成品だけを見せるのではなく、準備の過程そのものを発信の材料にします。
- 物件が決まった段階——場所とオープン予定時期だけを先に伝え、「気になる」を集め始めます。この時点でフォロワー数を追う必要はありません
- 内装工事の期間——工事の進み具合、什器や照明を選ぶ様子など、完成前の変化を見せます。まだ入れない店内を先に見せてもらえることは、フォロワーにとって特別な体験になります
- メニュー開発の期間——試作の様子、味の決め手、こだわった食材などを発信します。すでに完成した一杯より、迷いながら仕上げていく過程の方が、見ている人の関心を引きやすい傾向があります
- オープン直前の1〜2週間——オープン日、営業時間、予約方法など来店に必要な情報をまとめた投稿を用意し、カウントダウンで期待を高めます
この順番で発信を続けると、開店日には「ずっと見てきたお店がついに開く」という気持ちを持つ人が一定数できています。開店日に慌てて告知するのではなく、開店日を「みんなで迎える日」に変えていくイメージです。
実例に学ぶ——カウントダウン発信が、当日の行列につながった考え方
ねざしマーケティングが支援した麺や一心(愛媛県西予市野村町のラーメン店)の10周年企画は、新規開業ではなく既存店の周年企画ですが、「節目の日に向けてカウントダウン形式で発信し、当日の来店につなげる」という考え方は、カフェの開業準備にもそのまま使えます。
この企画では、10周年当日に出す限定の一杯について、完成した写真だけを告知するのではなく、試作を重ねる過程や店主の迷いまでを連続して発信しました。結果、10周年当日は開店時点で100組以上が順番待ちとなり、最長の待ち時間は約5時間、約1か月でフォロワーは約500人増え、店舗の過去最高売上を記録しています。
ここから読み取れるのは、「完成した状態だけを見せる」より「完成までの過程を追いかけてもらう」方が、当日への期待が育つということです。カフェの開業準備でも、内装やメニューが完成してから見せるのではなく、途中経過を見せ続けることが、オープン日に足を運んでもらう力になります。
カウントダウン企画は、Instagram集客の定番の一手です
オープン前のカウントダウン発信は、Instagramの集客では定番の企画のひとつです。開業日という分かりやすい区切りに向けて期待感を高め、当日の来店につなげる狙いがあります。
コツは、始めるタイミングです。内装がまだ何もできていない段階から始めるほうが、かえってうまくいきます。工事中の何もない空間は、完成した写真よりも「ここが何のお店になるのだろう」という関心を引きます。完成していないからこそ、変わっていく過程を見せられます。
続けているうちに、「いつオープンですか」とコメントで聞かれるようになれば、期待が育っている合図です。そうなればオープン日の告知は、宣伝ではなく、待っていた人へのお知らせに変わります。
準備で慌ただしい時期ではありますが、この発信は開業までの記録にもなります。あとから見返せる財産になるので、楽しみながら続けてみてください。何をどの順番で、どのくらいの頻度で出すかといった具体的な進め方は、これまでのSNS運用の実績をもとにご提案できますので、お気軽にご相談ください。
体制と費用への接続——開業準備と並行して発信を続けるには
開業準備は物件・内装・メニュー・仕入れ先の調整だけでも手一杯になりやすく、SNSまで手が回らないという声もよく聞きます。ねざしマーケティングでは、どこまで自分で発信し、どこから任せるかによってメニューを分けています。
1. まず発信の方針を決めたい——SNS戦略診断・アカウント初期設計/80,000円(税込88,000円)
物件が決まった段階など、開業準備の早い時期に、誰に・何を・どこで届けるかを整理します。プロフィール、投稿カテゴリ、開業日までの発信方針を設計するメニューで、Instagram継続運用の初期設計にも同じ内容を使用します。
2. オープン企画をまとめて作りたい——SNSキャンペーン・リール8本制作パック/298,000円(税込327,800円)
内装工事の様子、メニュー開発の過程、オープンカウントダウンなど、開業までの物語を8本のリールにまとめて制作します。企画・台本・編集までを一括で任せる形で、撮影素材はお客様からご支給いただく前提です。現地での撮影が必要な場合は、撮影セットを追加できます。
3. 自分の言葉で発信を続けたい——事業主向けSNS発信伴走プログラム/月額50,000円(6ヶ月総額330,000円・税込)
個別面談と投稿の添削を通じて、開業準備から開店後まで、自分の言葉で発信を続けられる状態を6ヶ月かけてつくります。反応が小さい時期も、誰に届き、どこを直せばよいかを一緒に見ていきます。
4. 開店後は企画から投稿まで任せたい——Instagram継続運用・月10投稿/月額198,000円(税込217,800円)
開業前の育成から、開店後の継続発信までを切れ目なくつなげたい場合のメニューです。月間の企画からリール・フィードの制作、投稿、改善提案までを担当します。
開業後の来店動線としてはGoogleマップ対策(MEO)も欠かせません。「近くでカフェを探している人」に見つけてもらう仕組みは、開業前のSNS育成と並行して整えておくと、オープン日の集客がより安定します。既存店の集客の考え方は愛媛の飲食店の集客のコラムにも整理しています。料金や含まれる内容の全体はSNS集客支援・料金一覧で公開しています。
まとめ——SNS育成は、開業日ではなく準備の初日から始めます
愛媛でカフェを開業して集客につなげるなら、SNSは開店日から始めるものではなく、物件が決まった日から育てるものだと考えると、開業日の景色が変わります。
- 開店してから始める場合——フォロワー0人での告知になり、オープン日に見てくれる人がほとんどいません
- 物件決定から育てる場合——内装工事やメニュー開発の過程を発信し、開業日を「一緒に迎える日」に変えられます
- 体制に迷う場合——方針だけ整える戦略診断、オープン企画をまとめて作るリールパック、自分で続ける伴走、開店後を任せる継続運用から選べます
何から始めればいいか迷う場合は、まず無料相談で開業予定日と今の準備状況からお聞かせください。
よくあるご質問
開業の何ヶ月前からSNSを始めればいいですか?
物件が決まった時点で始めるのが理想です。私たちの現場では、内装工事やメニュー開発の期間をそのまま発信の材料にできるため、開業の2〜3ヶ月前から始められると、オープン日までに一定の期待を育てやすくなります。ただし、それより準備期間が短い場合でも、内装完成やメニュー確定などの節目から逆算して発信を始めれば、フォロワー0人での告知は避けられます。開業日が決まっている場合は、まず今からの期間で何を発信できるかを一緒に整理することをおすすめします。
フォロワーが少ない状態で発信を始めても意味がありますか?
意味があります。オープン前のSNS育成の目的は、開業前にフォロワー数そのものを大きく伸ばすことではなく、「気になっている人」を少しずつ増やしておくことだからです。数十人、数百人でも、開業日に来店したり、まわりに紹介したりしてくれる人がいれば、当日の空気は大きく変わります。麺や一心の事例でも、順位や再生数を最初から狙ったわけではなく、過程を見せ続けた結果として、当日の来店につながっています。
開業準備で忙しく、SNSまで手が回りません。どうすればいいですか?
よくあるご相談です。無理に全てを自分で担う必要はなく、方針だけ決めて自分で発信する形、企画から任せる形、開店後の継続運用まで任せる形の中から、今の忙しさに合う範囲を選べます。特に内装工事やメニュー開発と撮影のタイミングが重なる時期は、SNS撮影代行サービスや制作パックと組み合わせて負担を分散する方法もあります。まずは開業までのスケジュールと、自分で対応できる時間を伺いながら、無理のない体制を一緒に組み立てます。
MOST READ
よく読まれている記事
RELATED



LINEで話す