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「毎日『今日の焼き上がり』を投稿しているのに、フォロワーがなかなか増えません」——愛媛でパン屋やスイーツ店を営む方から、こうした声をよく聞きます。焼きたてのパンやケーキを撮って投稿すること自体は間違っていません。ただ、同じ構図・同じ文面で毎日続けているうちに、投稿が「作業」になり、見る側の反応も薄くなっているケースが少なくありません。このコラムでは、「今日の焼き上がり」型の日常発信を、集客につながる形に育てる考え方を整理します。
「今日の焼き上がり」を毎日出しても、反応が伸びない理由
パン屋やスイーツ店のInstagramを見ると、焼き上がった商品の写真に「本日の焼き上がりです」というキャプションを添えた投稿が並んでいることがよくあります。この形自体は、営業日や商品ラインナップを知らせる情報として役割を果たしています。
ただ、完成した商品の写真だけを毎日繰り返すと、投稿を見る側にとっては「昨日と同じような投稿」に見えやすくなります。愛媛のように商圏が限られた地域では、フォロワーの多くがすでに来店経験のある近隣住民であることが多く、代わり映えのない投稿は「見なくても分かる」情報として流されてしまいます。SNS集客の始め方のコラムで触れたとおり、投稿を増やす前に「誰に・何を」届けたいかを整理していないと、投稿数だけが積み上がって反応が伸びない状態が続きます。
「今日の焼き上がり」を活かす3つの工夫
「今日の焼き上がり」という型自体は、パン屋やスイーツ店の発信にとって理にかなっています。焼きたてを求めるお客様にとって、「今から行けば買える」という情報は、来店を後押しする材料になるからです。型を変えるのではなく、次の3つを足すことで、同じ投稿がより届く形に変わります。
完成品だけでなく、仕込みや成形の過程も見せます——生地をこねる手元、成形の瞬間、オーブンに入れる直前など、焼き上がるまでの過程を見せることで、完成品だけの写真より見応えが生まれます
焼き上がり時間と数量の目安を明記します——「11時焼き上がり・10個限定」のように具体的な情報を添えると、投稿が単なる記録ではなく、来店を判断するための材料になります
即時性の高い情報と、じっくり見せたい情報を使い分けます——「今日焼けました」というお知らせはストーリーズで即座に発信し、こだわりの材料や作り方の背景を伝える投稿はフィードやリールにまとめて残します
実例に学ぶ——完成だけでなく過程を見せることで反応が変わる考え方
ねざしマーケティングが支援した麺や一心(愛媛県西予市野村町のラーメン店)の10周年企画は、パン屋やスイーツ店の事例ではありませんが、「完成した状態だけを見せるより、完成までの過程を見せるほうが反応が変わる」という考え方は、日々の焼き上がり発信にもそのまま使えます。
この企画以前、麺や一心のInstagramは、月替わりメニューや臨時休業といった営業情報を知らせる場所として使われていました。10周年企画では、限定の一杯が完成するまでの試作の過程や店主の迷いまでを連続して発信したことで、10周年当日は開店時点で100組以上が順番待ちとなり、約1か月でフォロワーは約500人増えています。詳しくは麺や一心の実績ページで紹介しています。
「今日の焼き上がり」も、完成品の写真だけを並べていると、以前の麺や一心と同じ「営業情報を知らせる投稿」で止まってしまいます。仕込みから焼き上がりまでの過程を少しずつ見せていくことで、同じ日々の発信でも、見る側が続きを追いたくなる投稿に変えられます。
撮る時間がないなら、朝の3分だけ決めておきます
ここまで読んで「そんな余裕はない」と感じた方も多いと思います。パン屋の朝は、開店前がいちばん忙しい時間帯です。
そこでおすすめしているのが、撮影の時間を増やすのではなく、撮る瞬間を1つに固定してしまうやり方です。たとえば「オーブンから出した直後」と決めてしまえば、その瞬間だけスマートフォンを構えればよくなります。毎日どこを撮ろうか考える時間が、いちばん負担になるからです。
投稿する時間も固定します。焼き上がりの時間に合わせて出すのが理想ですが、難しければ前日の夜に予約投稿しておいても構いません。大事なのは、続く形にすることです。撮る瞬間と出す時間さえ決まっていれば、日々の判断が要らなくなります。
週に一度だけ、いつもと違う一枚を混ぜます
毎日同じ型で出しながら、週に一度だけ違う投稿を挟むと、アカウント全体の印象が変わります。
素材は特別なものでなくて構いません。仕込み中の生地、粉が舞う作業台、閉店後の厨房、新作を試作して失敗した日のこと。完成品だけの並びに、こうした一枚が入るだけで「作っている人がいる店」として伝わります。
毎日やろうとすると続きません。週に一度と決めておけば、忙しい日は普段どおりの焼き上がり投稿に戻れます。
まとめ——「今日の焼き上がり」は型として活かし、過程を足します
愛媛でパン屋やスイーツ店の集客を考えるなら、「今日の焼き上がり」の発信をやめる必要はありません。むしろ、その型を活かしながら何を足すかが、反応を変える分かれ目になります。
反応が伸びない場合——完成品だけでなく、仕込みや成形の過程を見せて見応えを足します
来店につなげたい場合——焼き上がり時間と数量の目安を明記し、来店を判断できる情報にします
毎日の投稿が負担な場合——即時性の高い情報はストーリーズ、じっくり見せたい情報はフィード・リールに役割分担します
時間が取れない場合——撮る瞬間と投稿する時間を固定し、毎日の判断そのものを減らします
近隣で探している人に届ける導線としては、Googleマップ対策(MEO)もあわせて整えておくと取りこぼしが減ります。飲食店全体の集客の優先順位は愛媛の飲食店の集客のコラムに、発信の設計から相談したい場合はSNS集客支援にまとめています。
よくあるご質問
「今日の焼き上がり」の投稿は、そもそも意味がありますか?
意味はあります。焼きたてを求めるお客様にとって、「今から行けば買える」という情報は来店を後押しする材料になるからです。ただし、完成品の写真だけを毎日繰り返していると、見る側にとって代わり映えのない情報に見えやすくなります。仕込みや成形の過程、焼き上がり時間や数量の目安といった要素を足すことで、同じ「今日の焼き上がり」という型のまま、反応を変えられます。まずは今の投稿に何が足りていないかを一緒に確認することをおすすめします。
毎日投稿する時間がありません。どうすればいいですか?
即時性の高い「今日焼けました」というお知らせはストーリーズに任せ、こだわりの材料や作り方の背景を伝える投稿はフィードやリールにまとめる形にすると、毎日すべてを丁寧に作り込む必要がなくなります。それでも時間が取れない場合は、撮る瞬間を「オーブンから出した直後」のように1つに固定し、投稿は前日の夜に予約投稿しておく形にすると、毎日の判断そのものが減って続けやすくなります。
フォロワーが少ないままでも、発信を続ける意味はありますか?
あります。麺や一心の10周年企画でも、フォロワー数そのものを最初から狙ったわけではなく、過程を見せ続けた結果として当日の来店につながりました。パン屋やスイーツ店の日々の発信も同じで、フォロワー数が少ない時期でも、近隣の見込み客に「今日は何があるか」が届いていれば、来店という成果にはつながります。反応が小さい時期を失敗と捉えず、届け方を調整する材料と捉えることが続けるコツです。
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