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「外国人のお客様は増えている気がするけれど、何から手をつければいいのか分からない」——愛媛で店舗や宿泊業を営む方から、最近よく聞く言葉です。翻訳アプリがあれば会話はなんとかなっても、そもそも見つけてもらえなければ来店にはつながりません。このコラムでは、外国人観光客に届くインバウンド集客の考え方を、多言語発信・SNS・Googleマップの役割分担から整理します。
現状整理——「翻訳するだけ」では旅程に入りません
インバウンド集客の相談でまず整理するのは、「英語のメニューを作ったか」ではなく、旅行者がどの段階で何を知りたいかという順番です。海外からの旅行者の行動は、大きく3つの段階に分かれます。
- 旅マエ出発前に、何が体験できるか・行き方・料金・予約の要不要を調べて比べる段階
- 旅ナカ現地に着いてから、迷わず店を見つけ、注文し、体験する段階
- 旅アト体験したことを、写真や投稿で自分の言葉として発信する段階
日本語の投稿をそのまま英訳しても、旅マエの旅行者が知りたい情報になるとは限りません。「きれいな写真」の次に「行けるかどうか」の判断材料が要るという前提を押さえておくと、何を発信すべきかが見えてきます。愛媛のお店や宿泊施設でも、受け入れ環境を整える動きは少しずつ広がっていますが、多くはまだ「英語メニューを置いただけ」で止まっているのが実情です。
打ち手——多言語発信・SNS・Googleマップの役割を分けます
インバウンド対応は、ひとつの施策で完結しません。旅マエ・旅ナカ・旅アトそれぞれの段階で、役割の違う施策を組み合わせる発想が必要です。
| 段階 | 主な手段 | 整えること |
|---|---|---|
| 旅マエ | Instagram・多言語リール | 体験・行き方・料金・予約の要不要を伝える投稿 |
| 旅ナカ(発見) | Googleマップ(ビジネスプロフィール) | 英語での店舗情報・写真・営業時間の整備 |
| 旅ナカ(来店後) | 店頭案内・多言語メニュー | 指差し案内・支払い方法・注意事項の明記 |
| 旅アト | UGC(旅行者自身の投稿) | ハッシュタグ・位置情報を使いやすくする導線 |
現地で店を探す動線はGoogleマップ対策(MEO)と共通する部分が多く、英語での情報整備はマップ対策の延長として取り組みやすいところです。
まず着手しやすいのは「見つけてもらう」ための情報整備です
すべてを一気に多言語化しようとすると、体制が続かず途中で止まってしまいます。実務では、優先順位をつけて進める方が現実的です。
- Googleビジネスプロフィールの英語での店名・説明・営業時間・支払い方法を整える
- Instagramのプロフィール欄を英語でも読めるようにし、来店導線(予約リンクなど)を明記する
- 看板メニューや人気の体験を、写真と短い英語キャプションで紹介する投稿から始める
- 店頭に、料金・営業時間・注意事項を示す簡単な多言語の案内を用意する
特別な予算をかけなくても、この4つだけでも「見つけてもらえない」「来店後に困らせてしまう」という初期のつまずきはかなり減らせます。SNS集客の始め方のコラムで書いたとおり、発信は「誰に・何を・どこで」の設計が先に決まってはじめて働きますが、インバウンドの場合はここに「どの国の、どの旅行段階の人か」という軸がひとつ増える、と捉えると整理しやすくなります。
体制をどこまで整えるか——できる範囲から始める考え方
多言語対応・SNS発信・マップ整備・UGC施策のすべてを自社だけでまわすのは、体力のある大手でなければ簡単ではありません。愛媛の中小の店舗や宿泊施設であれば、次のような段階を踏むのが現実的です。
- まず狙う国・言語をひとつに絞り、発信テーマと投稿から予約までの導線を整理する(戦略設計の段階)
- 旅マエ向けの投稿をまとめて用意し、継続的な発信の土台をつくる(制作の段階)
- 自分たちで発信を続けるか、月々の運用を任せるかを、使える時間と目的で選ぶ(運用の段階)
ねざしマーケティングでも、この3段階に沿ってインバウンドマーケティング支援として、戦略設計・多言語でのリール制作・継続運用・自分たちで続けるための伴走までをメニューとして分けて用意しています。全部を一度に揃える必要はなく、まず戦略設計だけを依頼し、あとは自社で発信するという始め方も選べます。料金や対応言語の詳細はサービスページで公開しています。
なお、地域に届く発信という意味では、国内向け・海外向けを問わず「誰に何を届けるか」の設計が土台になる点は共通しています。西予市のラーメン店「麺や一心」が10周年企画で地域のお客様に向けて発信を続け、当日100組以上の行列につなげた事例のように、届く相手を具体的に思い描くことが、国内・海外いずれの発信でも成果の分かれ目になります。
まとめ——旅マエ・旅ナカ・旅アトをつなげて考えます
愛媛のインバウンド集客は、翻訳だけでは成立しません。旅マエに見つけてもらい、旅ナカで迷わず来店してもらい、旅アトの発信が次の旅行者につながる、という一連の流れとして設計する視点が要ります。まずはGoogleマップの英語情報とInstagramのプロフィール整備という、負担の軽いところから始めて、反応を見ながら広げていくのが失敗しない進め方です。「うちの場合、何から始めればいいか」を一緒に整理したい方は、無料相談をご利用ください。
よくあるご質問
英語ができなくても、インバウンド対応は始められますか?
始められます。投稿の英語化やGoogleビジネスプロフィールの英語対応は、専門知識がなくても整えられる部分から着手できます。よくある質問への返信テンプレートや、店頭の指差し案内を先に用意しておけば、日常の接客で英語力が必須になる場面はかなり減らせます。判断に迷う内容だけ、後から確認する運用でも十分に始められます。
どの言語から始めればいいですか?
多くの店舗にとって、まずは英語からの対応が現実的です。訪日旅行者の出身国や言語は幅広いものの、英語は共通言語として使われる場面が多く、最初の窓口として機能しやすいためです。繁体字や韓国語などは、実際に来店の多い国・地域が見えてきてから、対象を絞って追加するほうが効果を確かめやすくなります。
SNSだけ整えれば、インバウンド集客は十分ですか?
十分ではありません。SNSは旅マエに興味を持ってもらう役割が中心で、現地で店を探す旅ナカの場面では、Googleマップの情報が重要になります。どちらか一方だけでは、旅行者の行動の一部にしか対応できていない状態になります。SNSとマップ、そして来店後の店頭案内までを一連の流れとして整えることで、はじめて「見つけて、来て、また発信してもらう」循環がつくれます。
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